Winmostar V11

2022年4月15日にリリースされたWinmostarの最新バージョンV11を紹介します。

・無償版、学生版はこちらでライセンスコードを入手してください。
・プロフェッショナル版(無料トライアル)はこちらでライセンスコードを入手してください。

更新履歴
Winmostar V10→V11移行ガイド
Winmostar V11 チュートリアル

GUIからの簡単操作で
複雑な計算フローを
コントロール

Winmostar V11では、従来のWinmostarとよりもファイルと計算の管理機能が強化されたプロジェクトモードを使用することができます(ただし無償版を除く)。これにより、ハイエンドユーザは複雑な計算フローの管理が容易になります。また、エントリーユーザは詳細部分を学習しなくても容易に計算できるようになります。
なお、従来のWinmostarと操作に互換性があるファイルモードも使用することができます。

2022年4月より開催されている無料の導入講習会では使用方法を実習しながら紹介します。

Winmostar V11の新機能

プロジェクト単位でのジョブ管理

これまではユーザが適宜ファイル名を工夫することで複数のジョブ間の関係を管理していましたが、V11からは関連する複数のジョブが自動でプロジェクトとして一括管理されるようになります。また、1つのジョブに必要なファイルが1か所にまとめられるので、Winmostarが生成したファイルを自分で編集してからジョブを実行したいハイエンドユーザの要望にも応えることができます。

より直感的な連続ジョブの設定

これまでは実行したジョブが完了するまで次のジョブの設定をすることができませんでしたが、V11からは複数の連続したジョブを一括で設定・実行できるようになります。エントリーユーザはプリセットの中から設定を選択するだけで、ハイエンドユーザと同じような複雑なジョブを流せるようになります。

リモートサーバ利用の簡易化

これまではリモートジョブとローカルジョブの実行方法が大きく異なりましたが、V11からはローカルジョブとほぼ同じ手順でリモートジョブを実行できるようになります。リモートサーバの設定はプロジェクトに保存されるのでいつでも簡単に作業環境を復元できます。リモートジョブでエラーが発生しても、エラー発生個所を特定するための新機能を利用することで適切に対処することができます。

他にも多数の新機能を利用可能

Winmostar V11では、プロジェクトモードの他にも、パラメータ・構造スキャン計算力場の高度な編集、各種処理の高速化、VASPへの対応、on-the-fly機械学習力場MDへの対応、ONIOM法など量子化学計算のキーワード追加、Quantum ESPRESSOの設定補助機能、AkaiKKRによる固溶体への対応、Towheeによるモンテカルロ法への対応など合計155点以上の機能改良が行われています。新機能はこちらでご確認頂けます。

Winmostar V11の
続報にご期待ください

・上記機能の他、計算できる物性の拡充、対応ソルバのバージョンアップ、分子動力学計算における力場の拡充など様々な新機能が予定されています。
・今後のリリース予定はこちらでもご確認頂けます。

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