3. 画面の説明・操作方法

3.1. 画面の説明

Winmostarを起動して出現するウィンドウ( メインウィンドウ と呼ぶ)は下図の様な構成となっています。

メインウィンドウのタイトルには現在編集中のファイルの名前、使用中のWinmostarのライセンスとバージョンが表示されます。

main_window_JP

ツールバー

メインメニューの中でよく使われる機能をここでも選択することができます。ポインタを重ねるとそれぞれのボタンの役割を確認できます。また、以下の機能のみ特殊な動作をします。

  • 上部のツールバーの1行目中央の ソルバ プルダウンメニュー solver (出荷時は MOPAC が選ばれるが最後に使ったソルバが表示される)で選ばれているソルバに応じて、その横の キーワード設定実行 などのボタンの役割が変化します。

  • 上部のツールバーの2行目左端の 元素 プルダウンメニュー chg で選ばれた元素に応じて、その横の 原子を追加元素を変更 ボタンの挙動が変化します。

プロジェクト表示エリア

過去に作成したプロジェクトが 最近使ったプロジェクト に表示されます。項目をダブルクリックするとそのプロジェクトが開かれます。プロジェクト表示エリアはプロジェクトモードでのみ表示されます。

作業フォルダ には、現在開かれているプロジェクトの作業フォルダが表示されます。 Options をクリックすると選択された作業フォルダに対する操作を選択できます。項目をダブルクリックするとその作業フォルダの入力ファイルが開かれます。目玉のアイコンは分子表示エリアで表示されているファイルを含む作業フォルダに出現します。そのフォルダが 作業フォルダ で選択されていない場合は目玉のアイコンが赤く表示されます。

アクション には、 作業フォルダ で選択された作業フォルダに対する操作が出現します。

分子表示エリア

現在編集中の分子構造が表示されます。デフォルトでは炭素原子(緑色)と水素原子(黄色)が結合した構造が表示されます。赤丸は 原子選択マーカー を示します。 グループ選択 された状態では、原子が青丸で囲まれます。 表示 ‣ ラベル/電荷 メニューから各原子の横に表示される番号や電荷の値の種類を切り替えることができます。配色は ツール ‣ 環境設定 ‣ 表示 から変更することができます。

表示 ‣ 表示項目 ‣ 分子情報 メニューにチェックがついている場合は、上部と下部には詳細な情報が表示されます。電荷かスピンを持つ構造の場合は、下部に電荷の合計値(Qtot)と二乗平均平方根(Qrms)が表示されます。セルを持つ構造の場合は、下部に密度と格子定数が表示されます。

プロジェクトモードでは分子表示エリア上部に表示中のファイル名が表示されます。表示中のファイルが 作業フォルダ で選択されている作業フォルダに含まれていない場合は赤字で表示されます。

アニメーション操作エリア

アニメーションの操作ボタンが表示されます。タイトルをクリックすると表示/非表示を切り替えることができます。

キーワード表示エリア

各ソルバのキーワード設定ウィンドウで設定した内容が表示されます。キーワード内の分子構造に依存する部分には%WM_XYZ%、%WM_ZMAT%などのエイリアス文字が出現します。タイトルをクリックすると表示/非表示を切り替えることができます。

座標表示エリア

分子表示エリアに表示されている分子構造の、各原子の座標が表示されます。上部の 表示形式 で表示する形式を切り替えることができます。デフォルトでは XYZ が選択されています。グループ選択されていない状態では、座標表示エリアで選ばれた行とマーカー(赤丸)が付いた原子は一致します。 Ctrl+左クリック または Shift+左クリック により複数行を選択することでグループ選択(青丸)することができます。タイトルをクリックすると表示/非表示を切り替えることができます。

3.2. マウス操作

メインウィンドウでは下表のようにマウスで操作することができます。 分子・原子を選択する方法の詳細は 選択メニュー に記載しています。

修飾
キー
左クリック
左ドラッグ
右クリック
右ドラッグ/
ホイール操作

なし

マーカーを移動

視点の回転

コンテキストメニューを表示

表示の拡大・縮小

Shift

分子単位でグループ選択
または解除

視線の平行移動

原子を削除

Ctrl

複数原子をグループ選択
または解除

矩形でグループ選択

Ctrl+Shift

フラグメントを置換

ただし、分子表示エリアの右端を左ドラッグすると、表示を拡大・縮小することができます。

3.3. ショートカットキー

メインウィンドウでは下表のショートカットキーを使うことができます。 下表に記載されている以外にも、メインメニューの各項目の横に記載されたショートカットキーも使用可能です。

基礎的な操作

新規

Ctrl+N

開く

Ctrl+O

上書き保存

Ctrl+S

名前を付けて保存

Shift+Ctrl+S

元に戻す

Ctrl+Z

やり直し

Ctrl+Y

グループを切り取り

Ctrl+X

グループをコピー

Ctrl+C

グループを貼り付け

Ctrl+V

ヘルプ

F1

分子構造の構築

フラグメントで置換

F6

原子を追加(座標を指定)

F4

原子を削除

Shift+F4

結合を付加/変更

F7

結合を削除

F8

原子を移動(並進移動)

F5

元素を変更

Shift+F5

水素を付加(すべての原子に付加)

Ctrl+H

グループを削除

Ctrl+D

環構築

F9

分子構造の微調整

簡易構造最適化

Ctrl+G

グループを移動

Ctrl+M

グループを軸回転(選択2原子)

Ctrl+R

グループを軸回転(選択3原子)

Ctrl+A

グループを固定/固定解除

Ctrl+I

結合長を自動調整

Ctrl+J

グループを回転(マウス操作)

Ctrl+F

グループを簡易構造最適化

Ctrl+L

表示関連の操作

表示の拡大

F3

表示の縮小

F2

表示をウィンドウに合わせる

Ctrl+4

表示方向を変更

Ctrl+1, 2, 3

キーワード&座標表示エリアの表示/非表示

F10

分子表示エリアを画像として保存

Ctrl+Alt+I

分子表示エリアを画像としてコピー

Ctrl+Alt+C