6.12. MD ‣ LAMMPS メニュー

LAMMPSに関するメニューです。

LAMMPSをインストールする方法は インストール に記載しています。

6.12.1. 力場を割り当て

力場を設定します。ソルバの種類に応じて、選択肢が変化します。

自動で割り当てられるパラメータをテキストファイル上で編集してから計算したい場合は、まず 自動でパラメータを割り当て で一旦パラメータを割り当て、その後の キーワード設定 ウィンドウの Options タブで Dump all files for remote をクリックしファイルを保存してください。その後、そのファイルを編集し、編集後のファイルをWinmostarで開いてください。そして、再度 力場を割り当て 機能を起動し、 トポロジファイルに書かれたパラメータを使用 または メインウィンドウのファイルに書かれたパラメータを使用 を選択してください。

自動でパラメータを割り当て

新たに力場パラメータを割り当てます。

(一般)

タンパク質、水分子以外の分子の力場を指定します。 内部では、GAFF, GAFF2, OPLS/AA-L+GAFFの場合は acpype 、Dreidingの場合は内製プログラム、UFFの場合はOpenBabelを独自に拡張したプログラムが使用されます。 Dreidingの設定は polymer/dreiding.lib.txt に書かれています。 UFFの詳細は Universal Force Field を確認してください。

Exception

特定の分子に対し、(General)にて選択した力場を使わず、ユーザが指定するLJパラメータを割り当てます。 サブウィンドウの左の欄にてLJパラメータを指定したい分子にチェックを入れ、右の欄でLJパラメータを入力します。

注釈

例えば固液界面系において固相の原子にLJパラメータを割り振りたい時などに使用します。

(タンパク質/イオン)

タンパク質、単原子の力場を指定します。ここで、PDBやgroフォーマットにおいてアミノ酸残基の名前が割り当てられている原子がタンパク質として認識されます。内部的には gmx pdb2gmx が使用されます。

警告

残基名を含まないファイルから分子構造を読み込んだ場合は本機能を使用できません。

(水分子)
水分子の力場を指定します。 溶媒を配置/セルを構築 で選択した水モデルを指定する必要があります。内部的にはCygwinにインストールされたGromacsのトポロジのライブラリからパラメータを取得します。
タンパク質向けに[position_restraints]を追加
タンパク質が存在する場合は Advanced タブにおける -POSRES で位置を拘束するための情報( [position_restraints] セクション)をトポロジファイルに書き込みます。タンパク質が存在しない場合は無視されます。
選択原子向けに[position_restraints]を追加
ユーザが指定する分子に対し、 Advanced タブにおける -POSRES で位置を拘束するための情報( [position_restraints] セクション)をトポロジファイルに書き込みます。 例えば固液界面系に於いて固相を固定する場合などに使用します。
選択原子向けに[distance/angle/dihedral_restraints]を追加
ユーザが指定する分子に対し、 Advanced タブにおける -POSRES で距離・角度・二面角を拘束するための情報をトポロジファイルに書き込みます。
Dump Now

現在の設定に基づき、力場が割り当てられたファイルを生成します。

注釈

  • 力場の情報をテキストエディタ等で編集してカスタマイズしたい場合は、まず本機能を使用してファイルを保存し、Gromacsの場合はtop、LAMMPSの場合はdataファイルをテキストエディタ等で編集してください。
  • 次に、Gromacsの場合は、 トポロジファイルに書かれたパラメータを使用 を選択して OK ボタンをクリックしてください。そして、topファイルの場所を聞かれるので、先ほど保存・編集したtopファイルを開いてください。
  • LAMMPSの場合は、 メインウィンドウのファイルに書かれたパラメータを使用 を選択し Next > ボタンをクリックしてください。そして、 力場の種類を選択してください と出るので、使用する汎用力場の種類を選択して OK ボタンをクリックしてください。
  • 電荷はメインウィンドウに表示されている構造から取得されます。メインウィンドウに複数種類の電荷が設定されている場合は(例えばGAMESSのログファイルを開きMulliken電荷とLowdin電荷が設定されている場合など)、(高優先)User電荷>NBO電荷>Lowdin電荷>ESP電荷>Mulliken電荷(低優先)の順番に優先され使用されます。
パラメータファイルを使用(無機物、ReaxFF、DPD向け)
(LAMMPS向け)無機物用ポテンシャル、ReaxFFまたはDPDを使用したい場合に選択します。 Next > ボタンを押した後に、実際に使用する力場の種類を指定します。
トポロジファイルに書かれたパラメータを使用
(Gromacs向け)既に存在しているtopファイルを用いてMD計算を実行する場合に選択します。メインウィンドウには対応するgroファイルを開いておく必要があります。
メインウィンドウのファイルに書かれたパラメータを使用
(LAMMPS向け)既に存在しているdataファイルを用いてMD計算を実行する場合に選択します。メインウィンドウには使用するdataファイルを開いておく必要があります。 Next > ボタンを押した後に、使用する力場の種類を指定します。

6.12.2. キーワード設定

LAMMPSの計算条件を設定します。設定後、すぐに計算を実行する場合は Run ボタン、一旦メインウィンドウに戻る場合は OK ボタンを押してください。

Run をクリックしたときの挙動は LAMMPS実行 を参照してください。

電荷が割り当てられていない分子がある場合は、 自動で電荷を割り当て が自動で立ち上がります。 力場が割り当てられていない場合は、 力場を割り当て が自動で立ち上がります。

Reset ボタンでデフォルトの状態に戻ります。 Save ボタンでForce Fieldを除く設定を保存します。 Load ボタンで Save にて保存した設定を読み込みます。

Extending Simulation

継続ジョブを実行します。

詳細は LAMMPS実行 を参照してください。

Preset

計算条件のプリセットを指定します。各プリセットは以下のキーワードを変更します。

 
Minimize
(fast)
NVT
(fast)
NPT
(fast)
NVE
(fast)
Pair style lj/cut/coul/long lj/cut/coul/long lj/cut/coul/long lj/cut/coul/long
Time step   2.0 2.0 2.0
# of time steps 5000 5000 5000 5000
Ensemble minimize nvt npt nve
Generate
initial velocity
  True False False
Temperature   300 300  
Pressure     1.0  
Boundary Condition p p p p p p p p p p p p
Reset COM motion linear linear linear linear
Tchain   3 3  
Pchain     3  
Shake tolerance   1e-5 1e-5 1e-5
Dump interval
(dump)
100 100 100 100
Dump interval
(xtc)
100 100 100 100
Log interval 10 10 10 10
Cutoff (vdW)
Cutoff (Coulomb)
PPPM order 4 4 4 4
K-space accuracy 1e-5 1e-5 1e-5 1e-5
 
Minimize
NVT
NPT
NVE
Pair style lj/cut/coul/long lj/cut/coul/long lj/cut/coul/long lj/cut/coul/long
Time step   0.5 0.5 0.5
# of time steps 20000 20000 20000 20000
Ensemble minimize nvt npt nve
Generate
initial velocity
  True False False
Temperature   300 300  
Pressure     1.0  
Boundary Condition p p p p p p p p p p p p
Reset COM motion linear linear linear linear
Tchain   1 1  
Pchain     1  
Shake tolerance   1e-9 1e-9 1e-9
Dump interval
(dump)
400 400 400 400
Dump interval
(xtc)
400 400 400 400
Log interval 40 40 40 40
Cutoff (vdW)
Cutoff (Coulomb)
PPPM order        
K-space accuracy        
 
Minimize
(vapor,fast)
NVT
(vapor,fast)
NPT
(vapor,fast)
NVE
(vapor,fast)
Pair style lj/cut/coul/cut lj/cut/coul/cut lj/cut/coul/cut lj/cut/coul/cut
Time step   2.0 2.0 2.0
# of time steps 5000 5000 5000 5000
Ensemble minimize nvt npt nve
Generate
initial velocity
  True False False
Temperature   300 300  
Pressure     1.0  
Boundary Condition f f f f f f f f f f f f
Reset COM motion angular angular angular angular
Tchain   3 3  
Pchain     3  
Shake tolerance   1e-5 1e-5 1e-5
Dump interval
(dump)
100 100 100 100
Dump interval
(xtc)
100 100 100 100
Log interval 10 10 10 10
Cutoff (vdW)
Cutoff (Coulomb)
PPPM order        
K-space accuracy        
 
Minimize
(vapor)
NVT
(vapor)
NPT
(vapor)
NVE
(vapor)
Pair style lj/cut/coul/cut lj/cut/coul/cut lj/cut/coul/cut lj/cut/coul/cut
Time step   0.5 0.5 0.5
# of time steps 20000 20000 20000 20000
Ensemble minimize nvt npt nve
Generate
initial velocity
  True False False
Temperature   300 300  
Pressure     1.0  
Boundary Condition f f f f f f f f f f f f
Reset COM motion angular angular angular angular
Tchain   1 1  
Pchain     1  
Shake tolerance   1e-9 1e-9 1e-9
Dump interval
(dump)
400 400 400 400
Dump interval
(xtc)
400 400 400 400
Log interval 40 40 40 40
Cutoff (vdW)
Cutoff (Coulomb)
PPPM order 6 6 6 6
K-space accuracy 1e-9 1e-9 1e-9 1e-9
 
Minimize
(ReaxFF)
NVT
(ReaxFF)
NPT
(ReaxFF)
NVE
(ReaxFF)
Pair style reax/c reax/c reax/c reax/c
Time step   0.5 0.5 0.5
# of time steps 20000 20000 20000 20000
Ensemble minimize nvt npt nve
Generate
initial velocity
  True False False
Temperature   300 300  
Pressure     1.0  
Boundary Condition p p p p p p p p p p p p
Reset COM motion linear linear linear linear
Tchain   1 1  
Pchain     1  
Shake tolerance   1e-9 1e-9 1e-9
Dump interval
(dump)
400 400 400 400
Dump interval
(xtc)
400 400 400 400
Log interval 40 40 40 40
Cutoff (vdW)
Cutoff (Coulomb)
PPPM order        
K-space accuracy        
MPI
MPI並列数を指定します。
Basic
Units

単位系を指定します。

real
主に分子系で指定します(A, fs, Kcal/mol)。
metal
主に結晶系で指定します(A, ps, eV)。
lj
主にDPD計算で指定します(無次元単位)。
Atom Style
計算する系の種類を指定します。 Units に応じて変化します。
Pair Style
相互作用計算の方法を選択します。
Force Field/Potential File

Units がrealの場合には、力場の種類を指定します。special_bonds, bond_style, angle_style, dihedral_style, improper_styleキーワードに影響します。

Units がreal以外の場合には、ポテンシャルファイルを選択します。LAMMPS本体をインストールしたフォルダ直下の Potential フォルダ内のファイルをリストアップします。選択肢は Units および Pair Style に応じて変わります。

Time Step
時間積分の刻み幅を指定します。単位は選択した Unit により変わります。
# of Time Steps
時間積分ステップの最大数を指定します。
Ensemble
時間積分の種類を指定します。 nvt (温度一定のカノニカルアンサンブル), npt (温度、圧力一定のアンサンブル), nve (体積とエネルギー一定のミクロカノニカルアンサンブル), minimize (CG法によるエネルギー最小化)のいずれかを選択します。
Generate Velocity
チェックをした場合は初速度が与えられます。
Random Seed
初速度発生時の擬似乱数の種を指定します。
Temperature
目標温度を指定します。アニーリング計算時には始状態の温度を指定します。
Tdamp
温度制御の時定数パラメータを指定します。
Pressure Control
圧力制御の際のセルの動かし方を指定します。
Pressure
目標圧力を指定します。
Pdamp
圧力制御の時定数パラメータを指定します。
Advanced
Boundary X Y Z
周期境界条件を指定します。 p (periodic), f (non-periodic and fixed), s (non-periodic and shrink-wrapped), m (non-periodic and shrink-wrapped with a minimum value)のいずれかを選択します。
Energy Tolerance
minimize計算時のエネルギーに関する打ち切り誤差を指定します。
Force Tolerance
minimize計算時の力に関する打ち切り誤差を指定します。
Reset COM Motion
MD計算時に系全体の重心の運動を凍結する方法を選びます。
Reset Interval
Reset COM Motion の頻度をタイムステップで指定します
Tchain
Nose-Hoover chainの段数を指定します。
Pchain
圧力制御の段数を指定します。
Constrain hydrogen atoms
水素原子をSHAKE法で拘束します。
SHAKE tolerance
SHAKE法の打ち切り誤差を指定します。
Automatically disable Shake if CH4-like molecule exists
メタン状の分子が含まれている時に自動でSHAKE法を無効にします。
Calculate as rigid body
分子を剛体として扱います。
Set "box tilt large"
シミュレーションセルの変形の許容度合を指定します。
Output
Dump Interval (dump)
dump形式で座標を出力する頻度をタイムステップ数で指定します。
Dump Interval (xtc)
xtc形式で座標を出力する頻度をタイムステップ数で指定します。
Dump Interval (xyz)
xyz形式で座標を出力する頻度をタイムステップ数で指定します。
Log Interval
log ファイルにエネルギー変数を書き出す頻度をタイムステップ数で指定します。
Print log in high precision
log ファイルに書き出すエネルギー変数の桁数を増やします。
Sort dump file by id
dumpファイル内の粒子の並びをid(通し番号)でソートされた形にします。
Calculate Fluctuation Properties
熱力学量の揺らぎから比熱と等温圧縮率をon-the-flyで計算し出力します。
Calculate Thermal Conductivity
原子の流速の自己相関関数とGreen-Kubo式から熱伝導率をon-the-flyで計算し出力します。
Calc Interval
熱伝導率計算における自己相関関数の算出頻度を指定します。
ACF Length
熱伝導率計算における自己相関関数の長さを指定します。
Calculate viscosity
圧力テンソルの自己相関関数とGreen-Kubo式から粘度をon-the-flyで計算し出力します。
Calc Interval
粘度計算における自己相関関数の算出頻度を指定します。
ACF Length
粘度計算における自己相関関数の長さを指定します。
Interaction
Modify cutoff radii not to exceed L/2
チェックを入れた場合は、Cutoff (vdw), Cutoff (Coulomb)が格子定数の半分を超えないように自動調整します。
Neighbor Search
近接粒子探索時のアルゴリズムを指定します。
Neighbor Skin
近接粒子探索時の探索半径の余分を指定します。
Cutoff(vdw)
vdw(LJ)ポテンシャルのカットオフ半径を指定します。
Enable Long Range Correction
vdwポテンシャルのカットオフ補正項の有無を指定します。
Cutoff(Coulomb)
Coulomb(静電)ポテンシャルのカットオフ半径を指定します。
Disable Ewald(PPPM) if no charge exists
系が電荷を持たない場合に、自動でEwald(PPPM)法を無効にします。
Automatically set Nmesh
Pair Style = lj/cut/coul/long の際に使用されるPPPM法のメッシュ数をK-space accuracyから自動的に設定します。
Nmesh for kx, ky, kz
PPPM法のメッシュ数を指定します。
PPPM Order
PPPM法のSpline補間次数を指定します。
K-space accuracy
PPPM法の許容相対誤差を指定します。
Non-equiliibrium (1)
Enable Elongation
伸長計算を有効にします。 Ensembleminimize 以外の時に指定できます。
Affine Transformation
伸長計算時に原子位置をシミュレーションセルに合わせてアフィン(相似)変形するか指定します。
Eng. Strain Rate
伸長計算時の伸長速度を工業ひずみで指定します。 Max Eng. Strain には最終ステップにおけるひずみの予測値が表示されます。
Preserve Volume
伸長計算時に、シミュレーションセルの体積を一定に保つよう伸長方向に垂直な方向のセルサイズを変形させます。
Enable Pulling
指定した原子群を一定速度で移動させるPull計算を有効にします。 Ensembleminimize 以外の時に指定できます。
Pulled Atoms
予め 登録グループを選択 でPullしたい原子を登録しておいた状態で Select Group ボタンを押し、そのグループを選択します。
Pull Velocity
Pull計算時の、Pull速度を指定します。
Enable Simulated Annealing
アニーリング計算(温度を一定速度で変化させる計算)を有効にします。 Ensemblenvt , npt の時に指定できます。 Temperature の値が始状態の温度、 Final Temperature の値が終状態の温度となります。
Final Temperature
アニーリング計算時の終状態の温度を指定します。
Annealing Rate
アニーリング計算時の加熱または冷却速度が表示されます。
Enable pressurization
圧縮計算(圧力を一定速度で変化させる計算)を有効にします。 Ensemblenpt , nph の時に指定できます。 Pressure の値が始状態の圧力、 Final Pressure の値が終状態の圧力となります。
Final Pressure
圧縮計算時の終状態の圧力を指定します。
Enable electric field
外部電場を与えます。 Sine wave を選ぶと、正弦波的に電場を与えます。 Constant を選ぶと、定常的に電場を与えます。
Amp & Freq

各方向の強度(Amp)と周波数(Freq)を与えます。 Enable electric fieldSine wave を選んだ時は下式で電場が与えられ、Aが強度、fが周波数となります。 Constant を選んだ時は強度のみが使われます。

A \sin ( 2 \pi f t)

Restraint
Enable Restraint
指定した2原子間の距離を拘束した計算を実施します。Ensembleminimize 以外の時に指定できます。
Restrained Atoms
Set ボタンをクリックすると、マーカーが付いた2原子が拘束のターゲットとなります。
Bond Length
拘束計算時の、2原子間の拘束距離を指定します。
Initial Strength
拘束計算時の、始状態における拘束ポテンシャルのバネ係数を指定します。
Final Strength
拘束計算時の、終状態における拘束ポテンシャルのバネ係数を指定します。
Enable Position Restraint
指定した原子の絶対座標を固定した計算を実施します。固定されていない原子の温度はlogにTempFreeとして出力されます。
Restrained Atoms
予め 登録グループを選択 で拘束したい原子を登録しておいた状態で Select Group ボタンを押し、そのグループを選択します。
Use spring potential
Restrained Atoms に指定した原子を初期位置からのばねポテンシャルで拘束します。 Reset positions of restrained atoms after run にチェックが入った場合は、計算終了後は初期位置に戻されるため、Extending simulationを繰り返しても最初に指定した位置から離れて移動することはありません。
Spring constant
ばねポテンシャルを使う際のばね係数を指定します。
Reset positions of restrained atoms after run
ばねポテンシャルを使う際、計算終了後に拘束した原子の位置を初期位置に戻します。
Automatic
Rescale velocities to..
NVEアンサンブルにおいて目標温度に系の温度を近づけたい時に使います。計算中の平均温度とここで入力した温度からスケーリング係数を算出して、最終構造の各粒子の速度をスケーリングします。
Rescale box size to..
NPTアンサンブルで計算した後に、設定圧力に近い状態でNVEまたはNVTアンサンブルで計算した場合に使用します。最終構造を、計算中の平均セルサイズにスケーリングします。
Manual entry
生成されるLAMMPSのインプットスクリプト(inファイル)の中身が表示されます。この場所で直接編集することも可能です。
Options
Make a Backup of Working Directory
作業ディレクトリのバックアップを行う際に選択します。
Restore Working Directory
継続ジョブが異常終了時など、作業ディレクトリを実行前の状態に戻す際にクリックします。
Dump all files for remote
Linux環境でのジョブ実行に必要なファイルを出力します。 リモートジョブ 機能で生成されるファイルと同じファイルが出力されます。
Generate gro & ndx files every time
チェックが入っていない場合は、継続ジョブの時にgroとndxファイルを生成しません。

6.12.3. LAMMPS実行

LAMMPSを実行します。 状況に応じて実行方法が異なります。

  • (デフォルト) Extending Simulation にチェックがなく、 力場を割り当て において 自動でパラメータを割り当て または パラメータファイルを使用(無機物、ReaxFF、DPD向け) を選択した場合
    dataファイル(座標とトポロジを含むファイル)を新規に生成してからジョブを開始します。
  • Extending Simulation にチェックがなく、 力場を割り当て において メインウィンドウのファイルに書かれたパラメータを使用 を選択した場合
    メインウィンドウで開かれているdataファイルを使用してジョブを開始します。
  • Extending Simulation にチェックがある場合
    メインウィンドウで開かれているdataファイルに紐づけられた作業ディレクトリの中にある lmp_tmp_final.data 用いてジョブを開始します。

実行に伴い以下のファイルが生成されます。 例として入力ファイルが water.data の時のファイル/フォルダ名を併記しています。

種類 説明
outファイル
water.log
LAMMPSのログファイルです。
batファイル
water.bat
LAMMPSとそのプリ・ポスト処理を実行するための
バッチファイルです。
作業ディレクトリ
water_lmp_tmp\
作業ディレクトリです。

作業ディレクトリには以下のファイルが生成されます。 ここでは主要なファイルのみ示しています。

種類 説明
lmp_tmp.data
read_dataで指定される計算の初期状態のファイルです。
lmp_tmp.in
計算条件を指定するファイルです。
lmp_tmp.log
ログファイルです。
water.log と同じものです。
lmp_tmp.dump
dump形式のトラジェクトリファイルです。
lmp_tmp.restart
最終状態の情報を含むrestartファイルです。
lmp_tmp_final.data
最終状態の情報を含むdataファイルです。
restartファイルから生成されます。
postproc.sh
LAMMPSが生成する lmp_tmp_final.data が、
そのままではLAMMPSの実行には不十分なため、
不十分な情報を補うための処理を行うスクリプトです。
lmp_tmp.xtc
結果処理にGromacsツールを使用するための、
xtc形式のトラジェクトリファイルです。
lmp_tmp.xtc
結果処理にGromacsツールを使用するための、
xtc形式のトラジェクトリファイルです。
lmp_tmp.gro
結果処理にGromacsツールを使用するための、
gro形式の座標ファイルです。
入力ファイルとして指定されたdataファイルから変換して
作成されます。

ヒント

作業ディレクトリ

  • 作業ディレクトリとは、メインウィンドウで開かれているファイルの名前に接尾辞を加えた名前のフォルダです。

    • 接尾辞はソルバの種類により変わります。
    • 例えばGromacsの場合は、メインウィンドウで開かれているファイルが aaa.gro で、接尾辞が _gmx_tmp の場合、作業ディレクトリの名前は aaa_gmx_tmp となります。
  • メインウィンドウで開かれているファイルと同じ階層に置かれている必要があります。

  • 継続ジョブの時も同名の作業ディレクトリで処理が流れますが、デフォルトでは継続ジョブの実施直前に、直前のジョブの作業ディレクトリのバックアップが作成されます。

    • バックアップの名前は、重複する名前が存在しない範囲で一番小さい番号が付いたものになります。例えば、作業ディレクトリが aaa_gmx_tmp のときは aaa_gmx_tmp1 となります。
    • 番号が付いていないディレクトリが常に最新のものとなります。

ジョブは Winmostar Job Manager を通じて実行されます。

6.12.4. ログを表示

LAMMPSのログファイル( *.log )をテキストエディタで開きます。

6.12.5. アニメーション

dataファイルとdumpファイルを選択し、MD計算のトラジェクトリをアニメーション表示します。

メインウィンドウのファイル名は変化しません。

アニメーション表示の操作方法は Animationウィンドウ を参照してください。

6.12.6. エネルギー変化

ログファイルを選択し、エネルギー、温度、圧力などの各種熱力学量のグラフを表示します。thermo_styleで指定した値をプロットすることができます。

サブウィンドウの操作方法は Energy Plotウィンドウ を参照してください。

6.12.7. 最終構造を読み込み

*_lmp_tmp\lmp_tmp_final.gro を開きます。

本機能を使うとメインウィンドウのファイル名は変化しません。

6.12.8. 結果解析

6.12.8.1. 動径分布関数

LAMMPSが出力したxtcファイルとWinmostarが自動生成したgro, ndxファイルを選択し、動径分布関数を表示します。

詳細は 動径分布関数 を参照してください。

6.12.8.2. 自己拡散係数/平均二乗変位

LAMMPSが出力したxtcファイルとWinmostarが自動生成したgro, ndxファイルを選択し、平均二乗変位と自己拡散係数を表示します。

詳細は 自己拡散係数/平均二乗変位 を参照してください。

6.12.8.3. 散乱関数

LAMMPSが出力したxtcファイルとWinmostarが自動生成したgro, ndxファイルを選択し、散乱関数を表示します。

詳細は 散乱関数 を参照してください。

6.12.8.4. 比誘電率/双極子モーメント

LAMMPSが出力したxtcファイルとWinmostarが自動生成したgro, ndx, mdp, topファイルを選択し、散乱関数を表示します。mdp, topファイルはGAFFなどの汎用力場使用時のみ生成可能なため、パラメータファイルの使用時などは本機能を利用できません。

詳細は 比誘電率/双極子モーメント を参照してください。

6.12.8.5. 密度分布

LAMMPSが出力したxtcファイルとWinmostarが自動生成したgro, ndx, mdp, topファイルを選択し、密度分布を表示します。mdp, topファイルはGAFFなどの汎用力場使用時のみ生成可能なため、パラメータファイルの使用時などは本機能を利用できません。

詳細は 密度分布 を参照してください。

6.12.8.6. 自由体積

LAMMPSが出力したxtcファイルとWinmostarが自動生成したgro, ndx, mdp, topファイルを選択し、自由体積を表示します。mdp, topファイルはGAFFなどの汎用力場使用時のみ生成可能なため、パラメータファイルの使用時などは本機能を利用できません。

詳細は 自由体積 を参照してください。

6.12.8.7. 各種自己相関関数

Green-Kubo式を用いた熱伝導率、粘度算出時に出力される自己相関関数を表示します。

6.12.8.8. 距離/角度/二面角分布

LAMMPSが出力したxtcファイルとWinmostarが自動生成したgro, ndx, mdp, topファイルを選択し、選択グループ間の距離、角度、または二面角の分布を表示します。mdp, topファイルはGAFFなどの汎用力場使用時のみ生成可能なため、パラメータファイルの使用時などは本機能を利用できません。

詳細は 距離/角度/二面角分布 を参照してください。

6.12.9. 散逸粒子動力学

6.12.9.1. DPDセルビルダ

散逸粒子動力学用のシミュレーションセルを作成します。

Monomers Available
ポリマー鎖を構成するモノマー(粒子)を選択します。
# of Monomers
選択したモノマーの数を指定します。
>> Add >>
選択したモノマーを追加します。
Branch
Start
分岐開始位置を指定します。
End
分岐終了位置を指定します。
Monomers Used
追加したモノマー種と数がリスト表示されます。
Clear
リストアップされたモノマー種を全て削除します。
<< Delete <<
追加したモノマーを削除します。
# of Polymers
ポリマー鎖の数を指定します。
>> Add >>
リストアップされたポリマー鎖を計算対象に追加します。
Polymers Used
追加したポリマー鎖の構成と本数がリスト表示されます。
<< Delete <<
追加したポリマー鎖を削除します。
Density
系の密度(無次元)を指定します。
Build
シミュレーションセルを構築します。
Reset
すべての設定をデフォルトに戻します。
Close
ウィンドウを閉じます。

6.12.9.2. ポテンシャル編集

Winmostar独自形式の散逸粒子動力学用のポテンシャルファイルを作成・編集します。

Potential Files
散逸粒子動力学に用いるポテンシャルファイルを選択します。
New
新たにポテンシャルファイルを作成します。
Delete
選択したポテンシャルファイルを削除します。
Massタブ
Species
モノマー(粒子)名が表示されます。
Mass
質量(無次元)を設定します。
Bondタブ
R_0
結合(ボンド)ポテンシャルパラメータR_0(平衡距離、無次元)を設定します。
K
結合(ボンド)ポテンシャルパラメータK(バネ定数、無次元)を設定します。
Nonbondタブ
Aij
非結合ポテンシャルパラメータAij(無次元)を入力します。
Rcut
非結合ポテンシャルパラメータRcut(カットオフ半径、無次元)を入力します。
Set
設定したポテンシャルパラメータがリストに反映されます。
OK
設定したポテンシャルパラメ-タをポテンシャルファイルに保存してウィンドウを閉じます。
Close
設定内容を破棄してウィンドウを閉じます。