6.9. ¶
メニューNWChemに関するメニューです。
NWChemを利用するためには別途NWChemをインストールする必要があります。 NWChemをインストールする方法は インストール に記載しています。
6.9.1. キーワード設定¶
NWChemの計算条件を設定します。設定後、すぐに計算を実行する場合は Run ボタン、一旦メインウィンドウに戻る場合は OK ボタンを押してください。
Run をクリックしたときの挙動は 実行 を参照してください。
Reset ボタンでデフォルトの状態に戻ります。
- Easy Setup
- 簡易設定画面を表示します。
- Use MPI
- チェックを入れるとMPIを用います。 並列数はチェックボックスの横に入力します。
- Basicタブ
- Title
- タイトルを指定します。
- Basis
- 基底関数系を指定します。 cartesian/sphericalを選択します。 一部原子の例外をExceptionで指定します。
- Task
- 計算手法(theory)と計算目的(operation)を指定します。
- Charge
- 電荷を指定します。
- DFT
- Multiplicity
- DFTのスピン多重度を指定します。
- Exchange
- DFTの交換関数を指定します。
- Correlation
- DFTの相関関数を指定します。
- SCF
- Multiplicity
- SCFの多重度を指定します。
- Wave Function
- SCFの計算理論を指定します。
- Property
- Mulliken
- Mulliken電荷を出力するか選択します。
- Shielding
- NMR計算を行うか選択します。
- Dipole
- ダイポールモーメントを出力するか選択します。
- NEB/String タブ
TaskのOperationにnebかstringを指定したときに有効になります。
- NBeads
- ビーズの数を指定します。
- KBeads
- NEBのバネ定数を指定します。
- MaxIter
- 最適化の最大繰り返し数を指定します。
- StepSize
- 最適化のステップサイズを指定します。
- NHist
- 準ニュートン法で使用するヒストリーの数を指定します。
- Freeze1
- ZTSで最初のビーズを固定するか設定します。
- FreezeN
- ZTSで最後のビーズを固定するか設定します。
- Convergence
- 収束条件をloose/default/tightから選びます。
- XYZ_Path
- 初期パスのファイルを指定します。計算のリスタートなどで使用します。 Print_Shift 指定したステップ毎にパスを出力します。
- EndGeom
- 最後のビーズの座標を指定します。 Loadボタンでファイルを指定して読み込めます。 Winmostarで読み込めるフォーマットをXYZ形式で読み込みます。 また、Editボタンで編集することができます。
- Advanced タブ
- Memory
- メモリ使用量を指定します。
- Set tolguess
- initial guessの精度を指定します。
- ECP
- ECPのポテンシャルを指定します。
- Geometry
- noautoz
- 内部座標の変換を行わないように設定します。
- Other Settings
- その他の入力要素を記述します。
6.9.2. キーワード読み込み¶
既存のNWChemの入力ファイルから、キーワード(計算条件)のみを読み込みます。
6.9.3. 実行¶
メインウィンドウでNWChemの入力ファイルが開かれている場合は、そのファイルを使ってNWChemを実行します。 開かれていない場合は、NWChemの入力ファイルを保存した上でNWChemを実行します。
入力ファイルを保存する際に、 座標出力形式を切り替え の選択肢( Z-Matrix または XYZ )および 座標表示エリア の Z-Matrix / XYZ タブの選択に応じて座標の出力フォーマットが変化します。
NWChemのプログラムパスは、
で変更することができます。実行に伴い以下のファイルが生成されます。 例として入力ファイルが
water.nw
の時のファイル/フォルダ名を併記しています。
種類 説明 outファイルwater.out
計算のログファイルです。 movecsファイルwater.movecs
計算の詳細情報をまとめたファイルです。 batファイルwater.bat
NWChemを実行するためのバッチファイルです。 作業ディレクトリwater_nw_tmp\
作業ディレクトリです。ジョブは Winmostar Job Manager を通じて実行されます。
6.9.4. ログを表示 (out)¶
outファイルをテキストエディタで開きます。
6.9.5. アニメーション¶
6.9.5.1. 構造最適化¶
outファイルの情報から構造最適化等のアニメーションを作成し表示します。
アニメーション表示の操作方法は Animationウィンドウ を参照してください。
6.9.5.2. NEB/String¶
xyzファイルの情報からNEB, String計算のアニメーションを作成し表示します。
アニメーション表示の操作方法は Animationウィンドウ を参照してください。
6.9.6. 結果解析¶
6.9.6.1. 分子軌道, UV-Vis, 電荷, NMR¶
outファイルの情報から分子軌道, UV-Vis, 電荷, NMRの情報を取得し表示します。
読み込まれた電荷の情報は
などを選択することで分子表示エリアに表示することができます。サブウィンドウの操作方法は Energy Level Diagramウィンドウ , MO Plotウィンドウ , UV-Vis Spectrumウィンドウ , NMRウィンドウ を参照してください。
6.9.6.2. IR/ラマンスペクトル¶
outファイルを選択し、振動スペクトル(IRまたはラマンスペクトル)を表示します。
RUNTYP=HESSIAN のoutファイルからIRスペクトルを読み込ませた後、続けて本メニューで RUNTYP=RAMAN のoutラマンスペクトルを読み込ませると、両方のスペクトルを同時にサブウィンドウに表示することができます。
サブウィンドウの操作方法は IR Spectrumウィンドウ を参照してください。