6.6. メニュー
CNDO/Sプログラムに関するメニューです。
CNDO/SプログラムはWinmostarに同梱されています。 CNDO/Sプログラムは旧日本化学プログラム交換機構(JCPE、現在の日本コンピュータ化学会)に登録されていたP083プログラムを、Winmostarに対応させるために微修正したものです。 P083のマニュアルは こちら から入手可能です。 CNDO/Sプログラム(
cndosw.exe
)はgfortranでコンパイルされています。
6.6.1. ワークフロー設定
プロジェクトモードにおけるCNDO/Sの計算フローを設定、実行します。
- Preset
設定のプリセットを呼び出し、保存します。
- # of Jobs
ジョブの数を指定します。
- Enable parameter/structure scan
この機能を使うためにはアドオンの購入が必要です。特定のパラメータだけが異なる複数の計算を流したり(パラメータスキャン)、複数の構造に対し同一のパラメータで計算を流す(構造スキャン)ことが可能となります。
Config をクリックするとスキャン計算の設定画面が出現します。パラメータスキャンの際は Target Variable に%WM_SCAN1%を選択し、 Values の各行に%WM_SCAN1%に設定したいパラメータを入力します。そして、ワークフロー設定ウィンドウまたはキーワード設定ウィンドウにおいて設定したいパラメータに%WM_SCAN1%と入力します。構造スキャンの際は、分子表示エリアでアニメーションが出現した状態(SDFファイルを開くなど)で、 Target Variable に%WM_STRUCT%を選択します。
スキャン計算の終了後は
を利用して計算結果を集計します。- Import
Exportで出力した設定を読み込みます。ボタン右の矢印をクリックすると、過去同じプロジェクトまたはWinmostar上で使用した設定を呼び出すことができます。
- Export
設定をファイルに出力します。
- OK
設定した内容で計算を実行またはファイルを生成します。詳しくは プロジェクトモードの場合 を参照してください。
- Details
計算条件を詳細に設定します。 キーワード設定 が立ち上がります。
- Task
計算内容を指定します。(UV-Visのみ)
- Method
計算方法を指定します。
- Charge
電荷を指定します。
- Multiplicity
スピン多重度を指定します。
6.6.2. キーワード設定
CNDO/Sの計算条件を設定します。設定後、すぐに計算を実行する場合は Run ボタン、一旦メインウィンドウに戻る場合は OK ボタンを押してください。
Run をクリックしたときの挙動は 実行 を参照してください。
- Method
計算方法を指定します。(CNDOまたはINDO)
- Multiplicity
多重度を指定します。
- Basis set
基底関数を指定します。(SPまたはSPD)
- BONDS
結合次数を出力することを指定します
- NOINTER
チェックを入れた場合は原子間距離を出力しません。
- SHORT
簡略化されたログを出力します。
- OUTMO
MOLMOL2用のファィルを出力します。
- Repulsion integral
- 反発積分の式を指定します。
Pariser
大野
西本-又賀
理論式
- Nuclear repulsion energy
- 核間反発エネルギーの式を指定します。
Za * Zb / 1
Za * Zb * γab
- PKAPPA
p電子に対するkappaの値を指定します。
- DKAPPA
d電子に対するkappaの値を指定します。
- Charge
電荷を指定します。
- # of CI
励起状態のCI 計算に含める状態の数を指定します。(上限 500)
- # of excited states
結合次数を出力する励起状態の数を指定します。
6.6.3. キーワード読み込み
既存のCNDO/Sの入力ファイルから、キーワード(計算条件)のみを読み込みます。
6.6.4. 実行
メインウィンドウでCNDO/Sの入力ファイルが開かれている場合は、そのファイルを使ってCNDO/Sを実行します。 開かれていない場合は、CNDO/Sの入力ファイルを保存した上でCNDO/Sを実行します。
実行に伴い以下のファイルが生成されます。 例として入力ファイルが
water.cnd
の時のファイル/フォルダ名を併記しています。
種類
説明
lstファイルwater.lst
計算のログファイルです。
作業フォルダwater_cnd_tmp\
作業フォルダです。
6.6.5. ログを表示 (lst)
lstファイルをテキストエディタで開きます。
6.6.6. 結果解析
6.6.6.1. UV-Visスペクトル
lstファイルを選択し、UV-Visスペクトルと分子軌道を表示します。
サブウィンドウの操作方法は UV-Vis Spectrumウィンドウ , Energy Level Diagramウィンドウ , Surface Setup・Cubegenウィンドウ を参照してください。